最高の資金管理方法
FXで管理する資金には「慣れ」が必要だと感じています。資金管理の理論と体感には大きな差がありますが実際、どちらかというと「理論」に重きを置いた行動の方が「資金を守る」という目的においては正解なのかもしれません。
僕は過去にギャンブル的なトレードも多く繰り返してきました。しかし今はどどのようなスタンスかというと、「鉄壁の資金管理が8割、チャート分析2割」だと思っています。
あれ?攻撃はないの?と思われるかもしれませんが、ありません。トレードは波乗りですから、攻撃という概念は必要ありません。レートは波が勝手に運んでくれます。
相場は本当に不確実性の高い荒波ですから、とにかくディフェンス力が高くないと半端なスキルでは一瞬で溺れてしまうのです。
そこで今回は自分の大切な資金を守るための「鉄壁の資金管理」というアプローチで、これまでの失敗を思い出しながらルールを共有したいと思います。
まずは資金管理から具体的なトレード戦略を決める
あくまで僕が資金管理をする上でのコツや、守れないルールなどを是正するために編み出した方法を一問一答形式で列挙します。
トレードスタイルは?
デイトレードです。長時間ポジションを保有すること自体がリスクと考えているので、なるべく早く決済できるよう欧州時間~ニューヨーク時間のボラティリティが高い時間帯トレードを心掛けています。
翌日は次週に持ち越すなど散々トライしてきましたが、あまり良い結果に繋がったことはありませんでした。これは自分の「気性」「相性」による影響が大きいと思いますが、僕は「短気」なので「短期」の勝負が向いていると位置付けています。
取引する通貨は?
なるべくボラが高いポンドやゴールドなど、少ない資金でもカウンターで大きく稼げる通貨が好きです。ジワジワ上下動を繰り返す通貨を見守る時間は無駄だと思っています。
証拠金の額はどれくらい?
僕は兼業なので週に20万くらいかせげれば御の字なので、証拠金も20万円くらい入れていますが実際には1ロットくらい張れる金額であればいくらでもいいと考えています。
週に5~10回程度のトレードを実行することが多く、1回の取引リスクを2万円に設定しリスクリワードは1:3を目標にトレードします。
仮に10回のトレードで勝率が50%だった場合、「損失の合計は2万×5回=10万円」「利益の合計は6万円×5回=30万円」となりますから利益は20万円残る計算ですね。
トレードする時間帯は?
これはもう「欧州時間~ニューヨーク時間」の一択です。東京時間には決して手を出しません。先にも言いましたが、そもそも兼業なので東京時間に集中してトレードする環境はありません。
前日や当日の朝からチャートの形状をチェックしておき、夕方に理想的な展開となればエントリーしていきます。稀に東京時間にも午前中などボラが高くなるタイミングなどありますが、そのような期待が高い場合のみ1回限りトレード可とするなどのルールも良いかもしれません。
PCで予め分析しておくのでスマホでもエントリーは可能ですが、スマホでチャート分析することはおすすめしませんし、そんなことしているようでは準備が足りていないと言わざるを得ません。
資金管理で最も重要なこと
次に資金管理で僕が最重要と考える項目をご紹介します。ただトレード戦略を行使していれば問題ないはずなのですが、やはりトレードには人間性が出てしまうものなので、それらを是正する必要があります。
エントリーした後の資金管理
本来エントリーした後はチャートを見守るだけで、基本的には何もする必要はないはずです。しかし時にルール外のエントリーや、ギャンブル性の高いエントリーをしてしまうことがありますよね。
これは人間なら仕方のないことで、完全に無くすことは結構むずかしいのではないかと考えています。なので重要なのは、エントリーしてからでも間違いに気付いたら即座に決済するようにしています。
建値決済を使いましょう!
建値決済は防御型のトレードに欠かせない決済方法です。急な変動で価格が戻ってきてしまっても、プラマイゼロで逃げることができます。
例えその後に思惑の方向へビューンと伸びてしまうこともあるでしょうが、それはエントリーした場所が悪かっただけなので相場ではなく、自分のせいにしましょう。
要は2度とレートが戻ってこないタイミングでエントリーすればいいだけの話です。あるいは建値決済のあと、またタイミング取ってエントリーすれば問題ありません。
負けたときの資金管理
トレードに失敗し損失が出ると、自動的に「取り戻したい」という感覚が必ず芽生えます。しかしこの感情に任せてトレードを継続すれば高い確率で連敗します。
この感情を抑制すことは容易ではないので、何かしらのルールで縛る対処が必要です。ちなみに僕は「当日の連敗は2回まで」というルールを設けています。
たまに狩られたけど優位性が継続している場合などには同日にエントリーし直しますが、それでも損切られた場合は「必ず打ち止め」にします。
それはどうしてそういうルールにしたかというと、2回負けた後のチャートは「分析が間違っている可能性が非常に高い」と考えるからです。
勝っているときの資金管理
勝っているときは誰しも気が大きくなるものです。しかしトレードにおいて「油断は禁物」、せっかく増えた資金を減らさないように「いつもの資金管理のままを実行し続ける」ことが寛容です。
期間集計の資金管理
自身のトレードをいつ集計するのか、という観点も大事です。端的に言うと「目標」という考え方も同じ意味で、どもこまで資金を増やすという目標では途中で息切れを起こしてしまいます。
ですから僕は1週間で資金管理の入り口と出口を設定するようにしています。週を前半、中盤、後半に分け、状況に応じて資金の扱いを変えていきます。
しかし1週間だけで損益を集計し結果を分析するにはデータと試行回数が足りないので、資金が増えたか減ったかは月間で見積もるのがいいのではないかと思います。
最強の資金管理
そして極めつけ、これだけ細心の注意を払って資金管理を見てきましが、ここで絶対的な掟を定めておきます。
これまでの資金管理ルールを守ってさえいれば、この掟を破ることもないと思いますが、先にも言いました僕たちは過ちを犯す人間ですから間違いは必ず起こります。
それでも絶対に侵してはいけない領域があります。これは一般社会でいうところの「殺人」など、最も重い罪として認識されていますし多くの人が守っているルールです。
ではFXでいうところの最も重い罪とは何か?それは「大負け」することです。つまり取り返しのつかない金額のロスカットとなることです。
トレーダーが成長する過程で避けて通れない経験なのかもしれませんが、過去にやったことのある人は再犯する可能性も高いです。